補聴器外来のご案内
当院では「耳が聞こえにくい」「耳が遠くなった気がする」などのお悩みをお持ちの方を対象に、聞こえの検査・治療を専門的に行う補聴器外来を開設しています。
補聴器は医師の判断がなくても購入することができます。
これは便利な反面、補聴器を使用しても効果がない方にも補聴器が販売されてしまったり、治療が必要な聴神経腫瘍などの疾患を見落としてしまうリスクを孕んでいます。
適切な治療のためには、正確な検査を行い、現状を正しく把握することが何よりも重要です。
また、補聴器は難聴の程度やライフスタイルに応じて適切なものを選択し、調整(フィッティング)を行うことで初めて効果を発揮します。
聞こえのお悩みを抱えておられる方は、一度補聴器外来を受診されることをお勧めいたします。
補聴器外来の流れ
01診察・検査
通常の外来にお越しください。難聴の原因が何かを調べ、治療が必要な病気の有無を判断します。
補聴器が必要か否かを検討するため、聴力検査を実施します。
聴力検査では純音聴力検査と語音聴力検査を行います。
02補聴器が必要か否かの検討
診察・聴力検査の結果をご説明します。
補聴器が必要と判断されれば、補聴器の試聴を行います。
03補聴器の作成
聴力や生活スタイルに合わせた補聴器を選択し、貸出します。
補聴器を使用して生活していただき、聞こえの具合や付け心地をお試しください。
補聴器がご自身に合っていると感じられたらご購入いただきます。
ご家族の一言が万病を予防することにもつながります。
当院を受診される方にはご本人の希望で受診される方や、ご家族の勧めで受診される方などさまざまな患者様がいらっしゃいます。
ご家族から受診をお勧めいただく場合、ご本人のプライドを傷つけてしまうかもしれない、怒らせてしまうかもしれないなど、不安がおありだと思います。
しかし、難聴を放置すれば将来的に認知症やうつ病のリスク上昇など、ご本人にとって望ましくない結果となってしまうことがあります。ご本人のQOL(Quality Of Life:生活の質)を下げないためにも、ご家族から補聴器外来の早期の受診をお勧めしてください。