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6ヶ月くらいの乳幼児から10歳ぐらいまでのお子さんに多く見られる病気の一つで、4歳までに70%のお子さんがヘルパンギーナに感染すると言われています。原因はコクサッキーウイルスの感染で起こります。6月から初夏にかけて流行する夏風邪の代表的なウイルス感染症です。
ヘルパンギーナに対する特効薬はないため、今出ている症状を抑えるためのお薬(解熱剤、吐き気止め、下痢止め)を処方します。熱が下がるまでは家で安静にしてください。また、高熱で夜に脱水症状を起こさないように、しっかりと水分補給はし、食事は刺激が少なくかまずに飲み込めるプリン、ゼリー、ヨーグルト、ポタージュスープ、冷たいお味噌汁などにしましょう。
予防のためにしっかりと手洗いをしましょう。回復後、口(呼吸器)から1~2週間ほどの間、便からは2~4週間ほどの間、残ったウイルスが出ている可能性があります。まれに大人にもうつることがあります。症状が治まってもしばらくの間はしっかりと手洗いをさせるようにしましょう。
とくまる耳鼻咽喉科 院長
徳丸 裕