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これらの症状をのどに感じたら
早めに耳鼻咽喉科を受診して下さい
のどが痛い
声がれがする
食べ物がつかえる
呼吸が苦しい時がある
せきがとまらない
のどに感じる痛みの多くは、咽頭(いんとう)や扁桃(へんとう)に細菌やウイルスが感染して炎症を起こしている時に現れます。
急性咽頭炎や急性扁桃炎などの主要な症状のひとつで、風邪の場合も喉に炎症を起こしやすく、時に痛みを感じることがあります。
- 扁桃炎は細菌が扁桃に感染し、炎症を起こす病気です。小児に多いのが特徴ですが、大人になってからも感染する例も有ります。
- 治療には抗生物質が用いられますが、再発頻度が高い場合は扁桃摘出の手術が行われることもあります。
- 声の使い過ぎや喫煙によって声帯にポリープが生じます。声がれが続く場合には注意が必要です。鼻から挿入する経鼻内視鏡を用いることにより、診断が可能です。保存的治療で改善しない場合には手術による切除が必要です。
- 喉頭がんの多くは喫煙者に生じます。症状としては声がれ、のどの違和感、血痰などです。こういった症状が続く場合には早急に耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。早期に発見された喉頭がんの治療成績は良好です。
- 咽頭がんの多くは喫煙者やお酒を多く飲まれる方に発生します。咽頭は部位により上咽頭、中咽頭、下咽頭に分かれますが、がんの発生する場所により様々な症状を呈します。最近ではヒト乳頭腫ウイルスに関連した非喫煙者の咽頭がんが増えており、注目されています。
- 声帯が動かなくなってしまう状態で、声帯を動かす神経である反回神経の麻痺が原因です。症状としては声がれ、呼吸困難などが生じます。多くの場合は一側性ですが、まれに両側性の場合もあります。多くの場合、自然に改善しますが、麻痺が続く場合には重篤な疾患が隠れている場合があるので、注意が必要です。