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インフルエンザウイルスは1個のウイルスが24時間で100万個に増加すると言われています。そのため体内のインフルエンザウイルスが少ないうちに(発症後48時間以内)抗インフルエンザ薬を服用すると症状を抑えることができます。
今までの簡易検査キットは発症後12時間前後経過し、体内でウイルスがある程度増殖してからでないと診断できなかったため、発熱して間もない患者さまでは「明日の朝まで熱が下がらなかったらまた来てください。」と心苦しく伝えていました。
そこで当院では、新たに高感度インフルエンザ診断装置を導入いたしました。高感度インフルエンザ診断装置は発症後約5時間が経過していれば診断が可能とされています。当院では発熱後12時間以内の患者さんには高感度インフルエンザ診断装置を使用して診断を行います。
インフルエンザは38度以上の高熱が続いたり、関節が痛かったりとつらい感染症の一つで、治療が遅れればそれだけ周りのご家族・友人などにもうつる感染力の強いウイルスです。早期発見・早期治療を行うことで、少しでも早く症状を改善し、流行を抑えたいと考えております。
この高感度インフルエンザ診断装置はキットを変更すれば、アデノウイルス、マイコプラズマなどの感染症の診断にも有効です。
とくまる耳鼻咽喉科 院長
徳丸 裕