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発熱と風邪に似た症状が出ることから風邪だと思って治療していても、なかなか良くならず、咳が3~4週間と長く続くことが特徴として挙げられます。また、気付いた時には肺炎になっている場合もあります。マイコプラズマ感染症は飛沫感染しますので、職場や学校などの集団での感染の可能性もあります。
マクロライド系抗菌薬を処方します。抗菌薬を使用すると耐性菌の問題がありますが、現在のところ第一選択の抗菌薬です。服用期間は長く7~10日間使用します。咳や痰がひどい場合は、対症療法として、鎮咳去痰薬、解熱剤などを症状に応じて処方します。抗菌薬で早期に治療をしなかった場合は、マイコプラズマ肺炎になるおそれもあります。
治療後、症状が一時的に回復しても、マイコプラズマが体内に潜伏し、他人にうつす場合があります。処方された期間のお薬はしっかりと飲みましょう。
マイコプラズマは感染力はそれほど強くはありませんが、潜伏期間が1~4週間と長いため、家族や幼稚園などで広がります。マスクの着用や手洗い、うがいで感染予防ができます。
とくまる耳鼻咽喉科 院長
徳丸 裕