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鼻出血(鼻血)は多くの方が経験があるはずです。一度、鼻出血(鼻血)がでれば、自分で止血することもできますが、なかなか止まらなかったり、止まったとしても少し鼻を触ると繰り返し出血します。
なぜ鼻出血(鼻血)がでるのか、原因がわからない場合が多いですが、原因が明確なものもあります。原因がわかるものとして副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など鼻の疾患によるものや、外傷や打撲など鼻の怪我によるものがあります。また、貧血や白血病や特発性血小板減少性紫斑病、高血圧、動脈硬化など出血傾向のある疾患が原因となっている場合もあります。多くの場合、鼻の入り口から1~1.5cmくらいのところにある小鼻の内側のキーゼルバッハ部位からの出血です。キーゼルバッハ部位は鼻粘膜の血管が集まる場所にあたるため、血流が豊富で出血しやすいと考えられています。
なかなか止まらない鼻出血(鼻血)の場合、医院で出血点が確認できれば、ガーゼを詰めて止血したり、出血部位を電気凝固を行い止血をします。
キーゼルバッハ部位からの出血であれば、正しい圧迫止血により簡単に止血することができます。
とくまる耳鼻咽喉科 院長
徳丸 裕