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副鼻腔とは鼻の周りにあり、上顎洞(じょうがくどう)・篩骨洞(しこつどう)・前頭洞(ぜんとうどう)・蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の左右4つずつ計8つで形成されています。副鼻腔炎(蓄膿症)とはこれらの副鼻腔の中に膿が溜まったり、粘膜が炎症を起こしている状態です。副鼻腔炎には、大きく分けて急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎があります。
【急性副鼻腔炎の原因】
など様々です。
【急性副鼻腔炎の症状】
副鼻腔は鼻の奥にあり、鼻の中を診察しただけでは正確に副鼻腔炎の診断は出来ませんので、レントゲンを撮って診断致します。また、副鼻腔からネバネバした鼻水が流れているようであれば内視鏡で診断することもできます。
【正常な副鼻腔】
【副鼻腔炎】
薬物治療
細菌の増殖を抑えるマクロライド系抗生物質使用したり、炎症を抑える消炎剤や鼻水を出しやすくする抗アレルギー薬などを使用します。
ネブライザー治療
ネブライザーを使用し抗菌薬やステロイドを直接副鼻腔に送りこみ、炎症を抑えます。
【慢性副鼻腔炎の原因】
慢性副鼻腔炎は一般に急性副鼻腔炎が繰り返し起こったり、完全に治らず3ヶ月以上続いた慢性化した状態をいいます。
【慢性副鼻腔炎の症状】
急性副鼻腔と同様に、鼻の中を診察しただけでは正確に副鼻腔炎の診断はできませんので、レントゲンを撮って診断します。また、内視鏡で鼻茸(ポリープ)ができていないかなどを確認します。
薬物療法
細菌の増殖を抑えるマクロライド系抗生物質を少量長期投与(2か月~3ヶ月)を行います。抗生物質を長期間服用すると不安になる方もいらっしゃいますが、この治療法は重篤な副作用が少ないと言われています。また、炎症を抑える消炎剤なども使用します。抗菌薬は処方した期間、回数をきちんと守ることが大切です。副鼻腔に溜まった鼻水はできるだけ鼻をかんで出し切ってください。ご自宅で鼻をかめないお子さんであれば、鼻の奥に溜まった鼻水を吸引するとスッキリして楽になりますので、お鼻の吸引だけでも通院してください。
ネブライザー治療
急性副鼻腔炎と同様、ネブライザーを使用し抗菌薬やステロイドを直接副鼻腔に送りこみ、炎症を抑えます。
とくまる耳鼻咽喉科 院長
徳丸 裕