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耳管機能不全とは
耳管機能不全とは耳管狭窄症と耳管開放症の二つがあります。両疾患とも耳が詰まった感じがしたり(耳閉感)、自分の声が響いたりと症状がよく似ていますが、原因や治療法は異なりますので正確な検査を行う必要があります。
耳管機能不全の原因
- 耳管狭窄症の原因
耳管が狭くなるのは、耳管周囲の粘膜が炎症を起こし、腫れてしまうからです。原因は風邪や副鼻腔炎による上気道炎や上咽頭炎、アデノイド(咽頭扁桃肥大)などが考えられます。
- 耳管開放症の原因
耳管が開きっぱなしになるのは耳管周辺の脂肪が減少するからです。原因はダイエットなどによる急激な体重の減少、ストレスなどによりホルモンバランスが崩れることによって起こります。
耳管機能不全の検査
当院では聴力検査、ティンパノメトリーに加え、耳管機能検査を行います。
耳管機能検査について詳しくはこちら
耳管機能不全の治療
- 耳管狭窄症の治療
耳管狭窄症の治療は耳管通気を行います。この治療法は鼻から耳管に向けて金属製のカテーテルを挿入し、耳管から空気を送り込みます。風邪や副鼻腔炎による粘膜の炎症が原因の場合は、原因疾患が治ると耳管狭窄症も一緒に治癒します。
- 耳管開放症の治療
耳管開放症の治療は生理食塩水の点鼻を行ったり、内服薬として漢方薬を処方いたします。また鼓膜に紙を貼り治療することもあります。